はじめに:料理自慢ではなく、毎朝の小さな改善記録として
私は料理が得意な人間ではありません。
特に卵料理は、まだまだ下手です。卵焼きはきれいに巻けませんし、目玉焼きも気を抜くとすぐに崩れます。黄身をきれいに残したいと思っているのに、フライパンの上で少し触りすぎてしまい、気がつけば「目玉焼き」ではなく「卵を焼いて崩したもの」になっていることがあります。
ただ、それでも朝食は作ります。
完璧な料理を作りたいというより、毎朝それなりに体に入るものを用意して、生活のリズムを整えたいという感覚です。ご飯、納豆、卵、野菜、味噌汁。特別なものではありませんが、自分で用意した朝食を食べると、それだけで一日が少し整います。
その中で、私が少しだけこだわっているものがあります。
それが味噌汁です。
料理全般に自信があるわけではありません。盛りつけもプロのようにはいきません。卵は崩れます。それでも、味噌汁だけは毎朝それなりに考えて作っています。
ほんだしだけで作る日もあります。ほんだしに昆布粉を足す日もあります。煮干し粉と昆布粉を組み合わせる日もあります。隠し味として、醤油、みりん、白だし、ヒマラヤ岩塩を少しだけ使うこともあります。
つまり、私にとって味噌汁は「料理自慢」ではなく、日常の中で続けている小さな改善対象です。
この記事では、毎朝作っている味噌汁へのこだわりを、ひとつの記録としてまとめておきます。レシピというほど厳密なものではありませんが、出汁、具材、隠し味、組み合わせの考え方を整理しておくことで、自分自身の経験値としても蓄積できます。
また、これからも作りながら追記していく前提で、味噌汁づくりのHow-toとしても使える構造にしておきたいと思います。
私にとって味噌汁は「毎朝の基準点」である
味噌汁は、食卓の主役ではないかもしれません。
主菜があり、ご飯があり、副菜があり、その横に味噌汁がある。一般的にはそういう位置づけだと思います。けれど、毎朝自分で食事を用意するようになると、味噌汁の存在感は意外に大きいです。
ご飯だけだと少し寂しい。納豆だけだと単調です。卵やソーセージがあっても、汁物がないと食事全体が少し乾いた感じになります。そこに味噌汁があると、朝食としてまとまります。
今回の朝食も、内容としてはかなり普通です。
豆入りのご飯、納豆、オクラ、めかぶ、卵、ソーセージ、梅干し、そして味噌汁。料理として特別なものはありません。むしろ、家庭の朝食としてはかなり素朴です。
ただ、こういう朝食を毎日続けることには意味があります。
毎朝、台所に立つ。冷蔵庫にあるものを見る。今日は何を味噌汁に入れるか考える。出汁をどうするか決める。少しだけ味を調整する。そして食べる。
この一連の流れが、私にとっては生活の基準点になっています。
味噌汁は、その中心にあります。
基本方針:本格派ではなく、毎朝続けられる味噌汁
私の味噌汁づくりは、本格派ではありません。
毎回、昆布と鰹節から丁寧に出汁を取るわけではありません。もちろん、そういう味噌汁は美味しいと思います。ただ、毎朝続けることを考えると、私には少し負荷が高いです。
私の基本方針は、次の通りです。
- 毎朝続けられること
- 手間をかけすぎないこと
- ただし、完全に雑にはしないこと
- 出汁と具材で少し変化をつけること
- その日の体調や気分に合わせること
このくらいが、私にはちょうど良いです。
料理は、凝り始めるとどこまでも凝れます。けれど、凝りすぎると続きません。特に朝は、あまり複雑なことをしない方が良いです。
そのため、私の味噌汁は「毎朝作れる範囲で、少しだけ工夫する」という位置づけです。
ほんだしを使う。昆布粉を少し足す。みりんを少し入れる。生姜をすりおろす。ごぼうを少しごま油で炒める。
それだけでも、味噌汁はかなり変わります。
私の味噌汁づくりの基本
私の味噌汁づくりは、かなりシンプルです。
本格的な和食の作法として正しいかどうかは、正直よく分かりません。毎回、昆布と鰹節から丁寧に出汁を取るわけでもありませんし、具材の切り方や火の入れ方も、まだまだ自己流です。
ただ、毎朝作っているうちに、自分なりの基本形はできてきました。
流れとしては、だいたい次のような形です。
- 鍋に水を入れる
- 火の通りにくい具材から入れる
- ほんだし、昆布粉、煮干し粉などで出汁を整える
- 具材に火が通ったら、火を止めて味噌を溶く
- 必要に応じて、醤油、みりん、白だし、岩塩などを少しだけ足す
- 最後に、みょうがや生姜など香りのあるものを加える
- 再度軽く温め、沸騰する直前くらいで火を止めたら完成
いつもの分量としては:水 600ml、味噌大さじ2、ほんだし 小さじ山盛り1、昆布粉小さじ1 です。
これで多めの2杯分が作れますので、余ったら冷蔵庫に保管、翌朝に備えておきます。
ポイントは、最初から完璧な味を狙いすぎないことです。
出汁、具材、味噌、隠し味の順番で、少しずつ整えていく感覚です。最初からいろいろ入れすぎると、味がごちゃごちゃします。逆に、基本をシンプルにしておけば、後から調整しやすくなります。
たとえば、ほんだしだけで十分な日もあります。少し物足りないと思えば、昆布粉を足します。そこはその日の自分の感覚に従いましょう。根菜や油揚げを使う日は、煮干し粉を少し入れることもあります。玉ねぎや厚揚げを使う日は、醤油やみりんをほんの少し加えると、味がまとまりやすくなります。
私の場合、味噌汁は「レシピ通りに正確に作る料理」というより、毎朝の微調整です。
今日の具材なら出汁はどうするか。
少し甘みが欲しいのか。
香りを立てたいのか。
食べ応えを出したいのか。
朝なので、重くしすぎない方が良いのか。
そういうことを、台所で少し考えながら作っています。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。少し濃くなる日もありますし、逆に薄くなる日もあります。生姜を入れすぎたと思う日もあります。みょうがの香りをもう少し残せばよかったと思う日もあります。
でも、それで良いと思っています。
味噌汁は、失敗しても大きく崩れにくい料理です。少し薄ければ味噌を足せば良いですし、少し物足りなければ醤油を一滴足せば良い。具材が少なければ、乾燥わかめや豆腐を入れれば、それなりに形になります。
この「調整しやすさ」が、毎朝続けられる理由だと思います。
料理が得意ではなくても、味噌汁なら続けられる。そして続けているうちに、少しずつ自分の味になっていく。
私にとっての味噌汁づくりの基本は、そういうものです。
出汁の考え方:ほんだしをベースに、昆布粉や煮干し粉で補強する
味噌汁の味を決める要素はいくつかありますが、やはり出汁は大きいです。
私は、ほんだしを使うことが多いです。理由は単純で、手軽で味が安定するからです。毎朝の味噌汁では、この「安定する」ということがかなり重要です。
ただし、ほんだしだけだと、日によっては少し単調に感じることがあります。そこで、昆布粉や煮干し粉を追加することがあります。
ほんだしのみ
一番シンプルな形です。
忙しい朝や、あまり考えたくない朝は、ほんだしだけでも十分です。豆腐、油揚げ、わかめ、玉ねぎなど、定番の具材なら問題なくまとまります。
毎朝の味噌汁に、毎回完璧を求める必要はありません。ほんだしだけの日があっても良いと思っています。
ほんだし+昆布粉
私がよく使う組み合わせです。
ほんだしに昆布粉を少し加えると、味の奥行きが出るように感じます。ほんだしの分かりやすいうま味に対して、昆布粉は下支えをしてくれる印象です。
特に、玉ねぎ、豆腐、厚揚げ、わかめ、しいたけのような具材とは相性が良いです。
昆布粉は入れすぎると重くなることがあるので、少量で十分です。朝の味噌汁では、主張させすぎない方が良いと思います。
煮干し粉+昆布粉
煮干し粉と昆布粉の組み合わせも使います。
煮干し粉を入れると、味噌汁が少し素朴になります。魚のうま味が加わるので、ごぼう、ナス、油揚げ、大根、にんじんのような具材と相性が良いです。
ただし、煮干し粉も入れすぎると一気に主張が強くなります。朝の味噌汁としては、控えめに使うのが良いと思います。
隠し味は、味を変えるためではなく、整えるために使う
私は味噌汁に、隠し味を入れることがあります。
ただし、隠し味で味を大きく変えたいわけではありません。あくまで、少し整えるためです。
使うことがあるのは、醤油、みりん、白だし、ヒマラヤ岩塩などです。
醤油
醤油を少し入れると、味が締まります。
特に、玉ねぎや厚揚げを入れた味噌汁では、醤油を少し加えると輪郭が出る気がします。ただし、入れすぎると味噌汁ではなく醤油の汁になってしまうので、本当に少量で十分です。
みりん
みりんは、味を少し丸くしたいときに使います。
玉ねぎの甘みと相性が良く、厚揚げや油揚げを入れた味噌汁にも合います。朝の味噌汁に強い甘みはいりませんが、少しだけ入れると全体がまとまることがあります。
白だし
白だしは便利です。
出汁感と塩味を同時に補えるので、味が少しぼんやりしたときに使うことがあります。ただし、白だしは塩味が強いものもあるので、味噌とのバランスには注意が必要です。
ヒマラヤ岩塩
ヒマラヤ岩塩を少し使うこともあります。
味噌汁はもともと塩分のある料理なので、塩を足す必要がない日も多いです。ただ、味の芯が少し足りないと感じるときに、ごく少量使うと整うことがあります。
具材の考え方:定番を軸に、少し変化をつける
味噌汁の具材は、定番が強いです。
豆腐、油揚げ、わかめ、しいたけ。これらは間違いがありません。冷蔵庫や棚にあると安心します。
ただ、毎朝作っていると、定番だけでは少し飽きます。そこで、少し変化をつけます。
私がよく使う、または好きな具材は次のようなものです。
- 油揚げ
- 豆腐
- 厚揚げ
- わかめ
- しいたけ
- 玉ねぎ
- ごぼう
- ナス
- みょうが
- 生姜
- オクラ
- 大根
- にんじん
この中でも、厚揚げ、玉ねぎ、みょうが、生姜はかなり好きな組み合わせです。
厚揚げ
厚揚げは、味噌汁を少し「食事寄り」にしてくれます。
豆腐よりも食べ応えがあり、油揚げよりも存在感があります。朝食でたんぱく質を少し足したいときにも便利です。
味噌汁に厚揚げを入れると、汁に少しコクが出ます。
玉ねぎ
玉ねぎは、味噌汁に甘みを出してくれます。
火を通した玉ねぎは、味噌と相性が良いです。玉ねぎを入れると、味噌汁全体が少しやわらかい方向に寄ります。
みょうが
みょうがは、香りのアクセントです。
玉ねぎや厚揚げだけだと、味が少し丸くなります。そこにみょうがを入れると、香りが立って、朝らしい軽さが出ます。
生姜
生姜のすりおろしは、かなり使いやすいです。
味噌汁に生姜を入れると、味に芯が出ます。特に朝は、生姜が入っていると体が少し起きる感じがあります。
入れすぎると生姜が勝ちすぎるので、少量が良いです。
今回の味噌汁:玉ねぎ、厚揚げ、みょうが、生姜
今回の味噌汁の具材は、玉ねぎ、厚揚げ、みょうが、生姜のすりおろしです。
派手な組み合わせではありませんが、かなり実用的です。
玉ねぎで甘みを出す。厚揚げで食べ応えを出す。みょうがで香りを足す。生姜で味を締める。
役割がわりとはっきりしています。
こういう組み合わせは、私の性格にも合っている気がします。ただ何となく入れるというより、それぞれに役割がある。もちろん厳密な料理理論ではありませんが、自分なりに理由を持って具材を選ぶと、毎朝の味噌汁づくりが少し面白くなります。
今回の味噌汁は、朝食全体との相性も良かったです。
豆入りのご飯、納豆、オクラ、めかぶ、卵、ソーセージ。そこに、玉ねぎと厚揚げの味噌汁があると、全体としてかなり落ち着いた朝食になります。
卵は多少崩れていても、味噌汁がちゃんとしていれば、朝食としては成立します。
根菜系は、ごま油で少し炒めると美味しくなる
味噌汁の具材は、そのまま煮ても良いです。
ただ、ごぼうやナスのような具材は、ごま油で少し炒めてから味噌汁にすると、風味が出ます。
これは、かなり実感があります。
ごぼう
ごぼうは、味噌汁の具材としてかなり優秀です。
そのまま煮ても美味しいですが、ごま油で軽く炒めると香ばしさが出ます。その後に水を入れて、出汁を加えて、味噌を溶く。これだけで、かなり満足感のある味噌汁になります。
ごぼうの香りと味噌は相性が良いです。
ナス
ナスも油と相性が良い具材です。
ナスをごま油で少し炒めてから味噌汁にすると、コクが出ます。ナスが少しとろっとして、味噌汁全体がしっかりした印象になります。
ただし、油を入れすぎると朝には少し重くなるので、量は控えめで良いです。
写真で見る今回の朝食
今回の写真を見ると、かなり日常的な朝食です。
大きな白い器には、納豆、オクラ、めかぶが入っています。別皿には、卵、オクラ、ソーセージ、梅干しがあります。ご飯は豆入りで、味噌汁には玉ねぎと厚揚げが入っています。
見た目としては、豪華な料理ではありません。
ただ、自分としてはこういう朝食がかなり落ち着きます。ご飯があり、味噌汁があり、発酵食品があり、野菜があり、たんぱく質もある。そこまで難しく考えているわけではありませんが、結果としてバランスは悪くないと思っています。
特に、納豆、オクラ、めかぶの組み合わせは、かなり好きです。粘りのあるものが朝食にあると、なんとなく体に良いことをしている気分になります。
一方で、卵は相変わらずきれいには焼けません。
でも、こういう不完全さも含めて、毎朝の食卓なのだと思います。全部がきれいに整っている必要はありません。自分で作って、自分で食べて、自分の一日が始まる。それで十分です。
その中で、味噌汁だけは少し考えて作る。
このバランスが、今の自分には合っています。
私の味噌汁づくりで意識していること
毎朝作っていると、だんだん自分なりの基準ができます。
今のところ、私が意識しているのは次のような点です。
1. 出汁を複雑にしすぎない
ほんだし、昆布粉、煮干し粉、白だし、醤油、みりん、岩塩。
いろいろ使えますが、全部を強く入れると味が散らかります。基本は出汁と味噌です。足りない部分を少し補うくらいが良いです。
2. 具材には役割を持たせる
具材を何でも入れると、具だくさんにはなりますが、味の方向性がぼやけます。
今回であれば、玉ねぎは甘み、厚揚げは食べ応え、みょうがは香り、生姜は締める役割です。
このくらいの役割分担があると、味噌汁としてまとまりやすい気がします。
3. 味噌を入れた後は煮立てすぎない
味噌を入れた後にぐつぐつ煮すぎると、香りが飛ぶ気がします。
私は、具材に火が通ってから火を弱め、味噌を溶いて、最後に軽く温めるくらいにしています。
4. 朝は無理しない
毎朝続けるには、無理しないことが重要です。
疲れている日もあります。冷蔵庫に具材が少ない日もあります。そういう日は、ほんだしと乾燥わかめと豆腐だけでも良いと思います。
続けることの方が大事です。
味噌汁は、日常の小さな実験である
私にとって味噌汁づくりは、少し実験に近いです。
今日はほんだしだけにする。
今日は昆布粉を足す。
今日は煮干し粉にする。
今日は生姜を入れる。
今日はごま油でごぼうを炒める。
今日はみょうがを最後に入れて香りを残す。
こういう小さな変更を、毎朝試しています。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。少し濃くなる日もあります。少しぼんやりする日もあります。具材の組み合わせが微妙な日もあります。
でも、それで良いと思っています。
毎日少しずつ試していると、自分にとっての「ちょうど良い味」が見えてきます。
料理が得意ではなくても、こういう改善ならできます。むしろ、料理を大げさに考えない方が続きます。
味噌汁は、失敗の許容度が高い料理です。
少し薄ければ味噌を足せば良い。少し物足りなければ醤油を一滴足せば良い。具材が少なければ乾燥わかめを入れれば良い。
この気楽さが、毎朝続けられる理由だと思います。
まとめ:目玉焼きは崩れても、味噌汁は少し考えて作る
目玉焼きは、今でもよく崩れます。
卵焼きも、まだうまく巻けません。料理全般が得意というわけでもありません。
それでも、味噌汁だけは毎朝少し考えて作っています。
ほんだしに昆布粉を足す。煮干し粉を使う。醤油やみりんを少し入れる。ごぼうやナスをごま油で炒める。みょうがや生姜で香りを足す。
どれも小さな工夫です。
でも、その小さな工夫が、毎朝の食事を少しだけ良くしてくれます。
これからも目玉焼きは崩れると思います。
でも、それでも良いです。
味噌汁だけは、ちゃんと作りたい。
この記事は、これからも毎朝の味噌汁メモとして少しずつ追記していく予定です。
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